13 | | (ほとんどのプログラムもそうですが)ファイルごとに文字コードが違うという状況は、完全には対応されていません。[[BR]] |
14 | | Subversion では svn:mime-type 属性に charset を設定するという手法がありますが、 |
15 | | Trac ではハンドリングが不完全であるため、プログラムに変更を行う必要があります。[[BR]] |
16 | | 添付ファイルの文字コードは基本的に default_charset に固定されます。プログラム内でファイルのエンコードを |
17 | | iso-8859-15 として解釈している箇所にパッチすれば多少は改善されます。 |
| 20 | Subversion リポジトリに格納しているファイルのエンコードが、ファイルごとに違う場合、 |
| 21 | Subversion 側で各ファイルの `svn:mime-types` 属性に `charset` を |
| 22 | 正しく設定することで解消します (trac-0.8.2 以降): |
| 23 | {{{ |
| 24 | PROMPT$ svn propset 'svn:mime-type' 'text/x-csrc; charset=Shift_JIS' *.c |
| 25 | }}} |
| 26 | |
| 27 | 添付ファイルの文字コードは TracIni の `default_charset` に固定されます。 |
| 28 | |
27 | | しかし、これらのディレクトリを環境によって切り替える機能がないため、現状では Trac をインストールする |
28 | | 前にファイル(ディレクトリ)の差し替えをする必要があります。 |
29 | | また、一部のメッセージは Trac のコード内に直接記述されています。これらは、 Trac が gettext() などの |
30 | | 言語切り替え機能に対応しない限り、コードに直接パッチをあてなければ日本語化できません。 |
| 44 | レポートやカスタムクエリの検索結果画面での、チケット属性の列名は |
| 45 | 検索に使用した SQL の列名がそのまま表示されます。 |
| 46 | そのため SQL の SELECT 句で `AS` によって列名を日本語化することが出来ます。 |
| 47 | ただし、 `modified` や `description` など特定の用途に使用される列名 |
| 48 | (See TracReports) は変更すると表示形式が変わってしまいます。 |
36 | | Trac 配布物のうち templates ディレクトリおよび wiki-default ディレクトリのファイルについて、 |
37 | | 日本語への翻訳を行いました。 |
38 | | ただし表形式で表示の一部の文字列は、レイアウトを維持するために原語のままとしている箇所があります。 |
| 59 | Trac 配布物を日本語に翻訳しました。Trac の用語は TracTermsJa に示した通りとなっています。 |
| 60 | |
| 61 | 配布は [http://www.i-act.co.jp/project/products/products.html InterAct Web サイト公開資料ページ] で |
| 62 | 行っています。 |
| 63 | |
| 64 | |
| 65 | == Trac のバグ == |
| 66 | オリジナル配布に存在するバグについて記載しておきます。 |
| 67 | |
| 68 | * `LC_TIME` にマルチバイト文字が含まれるロケールを使用すると、 |
| 69 | タイムラインやマイルストーンでの日付入力がエラーになる。[[BR]] |
| 70 | ([http://projects.edgewall.com/trac/ticket/2182 本家チケット 2182] に |
| 71 | パッチがあります) |
| 72 | * utf-8 以外の charset を使用するコンソール (Windowsを含む) では、 |
| 73 | `trac-admin` コマンドでの非 ASCII 文字の表示が文字化けする。[[BR]] |
| 74 | ([http://projects.edgewall.com/trac/ticket/2394 本家チケット 2394] に |
| 75 | パッチがあります) |
| 76 | * コンポーネント名などに半角空白文字を 2 つ以上続けて書くと動作がおかしくなる。 |
| 77 | * `priority` を全て削除すると、ロードマップでの iCalendar 出力に |
| 78 | スタックトレースが含まれ、不正フォーマットになる。 |
| 79 | * チケットの概要で 1 文字目の空白文字が削除される。 |
| 80 | [http://projects.edgewall.com/trac/ticket/2285 本家チケット 2285 参照][[BR]] |
| 81 | (trac-0.9.1 で対応されましたが、trac-0.9 で作成したチケットでは、 |
| 82 | データベース登録時に1文字目の空白文字を削除しているので、この現象は解消されません。) |
| 83 | * マルチバイト文字列の折り返しや切り取りで境界文字が文字化けすることがある。 |
| 84 | * 0.9 で作ったプロジェクト環境では、優先度 (priority) のデフォルト値が |
| 85 | 0.8.x 以前と異なる。[[BR]] |
| 86 | ([http://projects.edgewall.com/trac/ticket/1861 本家チケット 1861] によると、 |
| 87 | 今後はこれがデフォルトになるようです) |
| 88 | |
| 89 | これらのバグは、今後のオリジナルのリリースや、 Trac-Ja のリリースで解消されるかもしれませんが、 |
| 90 | 現状では修正されていません。 |
| 91 | |