Changes between Version 1 and Version 2 of TracJa


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Timestamp:
Dec 31, 2005, 5:43:43 PM (18 years ago)
Author:
trac
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  • TracJa

    v1 v2  
    22'''このファイルはオリジナル Trac の配布物には含まれません。'''
    33
     4Trac-Ja は Trac の日本語ローカライズバージョンです。
     5
     6
    47== Trac の I18N 対応状況 ==
    58Trac は Python で記述されているため、内部コードは Unicode です。
    6 また、 Wiki ページやレポート、チケットなどは SQLite データベースに格納する時点で
     9また、 Wiki ページやレポート、チケットなどはデータベースに格納する時点で
    710UTF-8 に変換されるため、これらは基本的にオリジナル配布のままでも日本語が使用できます。
    811
    9 添付ファイルやリポジトリブラウザの表示が文字化けする場合、
    10 Subversion リポジトリに格納するテキストファイルで使用している文字コードを
    11 TracIni ファイルのパラメータ [trac] default_charset に設定してください。
     12添付ファイルやリポジトリブラウザの表示が文字化けする場合、適切な文字コードを
     13TracIni ファイルのパラメータ `[trac]` `default_charset` に設定してください:
     14{{{
     15[trac]
     16default_charset = Shift_JIS
     17}}}
     18大抵の場合、この設定だけで文字化けは解消します。
    1219
    13 (ほとんどのプログラムもそうですが)ファイルごとに文字コードが違うという状況は、完全には対応されていません。[[BR]]
    14 Subversion では svn:mime-type 属性に charset を設定するという手法がありますが、
    15 Trac ではハンドリングが不完全であるため、プログラムに変更を行う必要があります。[[BR]]
    16 添付ファイルの文字コードは基本的に default_charset に固定されます。プログラム内でファイルのエンコードを
    17 iso-8859-15 として解釈している箇所にパッチすれば多少は改善されます。
     20Subversion リポジトリに格納しているファイルのエンコードが、ファイルごとに違う場合、
     21Subversion 側で各ファイルの `svn:mime-types` 属性に `charset` を
     22正しく設定することで解消します (trac-0.8.2 以降):
     23{{{
     24PROMPT$ svn propset 'svn:mime-type' 'text/x-csrc; charset=Shift_JIS' *.c
     25}}}
     26
     27添付ファイルの文字コードは TracIni の `default_charset` に固定されます。
     28
    1829
    1930== Trac の L10N 対応状況 ==
    2031オリジナル配布ではユーザ入力以外の表示メッセージは全て英語です。
    2132
    22 プレゼンテーション層の処理が、ほぼ全て templates ディレクトリ配下の !ClearSilver テンプレートに
    23 集約されているため、テンプレートを変更することで各国語でのメッセージ表示を行うことが出来ます。
    24 Wiki ページとして同梱されているオンラインマニュアルは、wiki-defaults ディレクトリにある
     33プレゼンテーション層の処理は、 `templates` ディレクトリ配下の !ClearSilver テンプレートに
     34集約されているのですが、実際に表示される用語などが `trac` ディレクトリ配下の Python コード内に
     35ハードコードされているため、 Trac が gettext() などの多言語 API に対応しない限り、
     36ソースに直接パッチを行わないと翻訳できません。
     37
     38Wiki ページとして同梱されているオンラインマニュアルは、 `wiki-default` ディレクトリにある
    2539ファイルを翻訳すれば地域化することが出来ます。
     40(マニュアルについてはロケールを指すディレクトリを作成して、その下にマニュアルを
     41置くという [http://projects.edgewall.com/trac/wiki/TracGuideTranslations 案] も出ていましたが、
     42差分翻訳が難しいなど実用上に問題があるため放置されています。)
    2643
    27 しかし、これらのディレクトリを環境によって切り替える機能がないため、現状では Trac をインストールする
    28 前にファイル(ディレクトリ)の差し替えをする必要があります。
    29 また、一部のメッセージは Trac のコード内に直接記述されています。これらは、 Trac が gettext() などの
    30 言語切り替え機能に対応しない限り、コードに直接パッチをあてなければ日本語化できません。
     44レポートやカスタムクエリの検索結果画面での、チケット属性の列名は
     45検索に使用した SQL の列名がそのまま表示されます。
     46そのため SQL の SELECT 句で `AS` によって列名を日本語化することが出来ます。
     47ただし、 `modified` や `description` など特定の用途に使用される列名
     48(See TracReports) は変更すると表示形式が変わってしまいます。
    3149
    32 レポートの検索結果画面やチケット閲覧画面での、チケット属性名称および属性の値については、
    33 データベースの列名をそのまま使用している箇所があるため、翻訳することが困難です。
     50レポートの検索結果画面やチケット閲覧画面での、チケット属性の値については、
     51データベースの値をそのまま使用しているため、一部の属性は翻訳することが困難です。
     52 * ステータス (Status): チケットの状態遷移がハードコードされている
     53その他の属性は、 `trac-admin` コマンドで変更することで日本語化できますが、
     54プロジェクト毎に必要となる用語は異なるでしょうから、 Trac-Ja では翻訳対象と
     55していません。
     56
    3457
    3558== Trac-Ja の概要 ==
    36 Trac 配布物のうち templates ディレクトリおよび wiki-default ディレクトリのファイルについて、
    37 日本語への翻訳を行いました。
    38 ただし表形式で表示の一部の文字列は、レイアウトを維持するために原語のままとしている箇所があります。
     59Trac 配布物を日本語に翻訳しました。Trac の用語は TracTermsJa に示した通りとなっています。
     60
     61配布は [http://www.i-act.co.jp/project/products/products.html InterAct Web サイト公開資料ページ] で
     62行っています。
     63
     64
     65== Trac のバグ ==
     66オリジナル配布に存在するバグについて記載しておきます。
     67
     68 * `LC_TIME` にマルチバイト文字が含まれるロケールを使用すると、
     69   タイムラインやマイルストーンでの日付入力がエラーになる。[[BR]]
     70   ([http://projects.edgewall.com/trac/ticket/2182 本家チケット 2182] に
     71   パッチがあります)
     72 * utf-8 以外の charset を使用するコンソール (Windowsを含む) では、
     73   `trac-admin` コマンドでの非 ASCII 文字の表示が文字化けする。[[BR]]
     74   ([http://projects.edgewall.com/trac/ticket/2394 本家チケット 2394] に
     75   パッチがあります)
     76 * コンポーネント名などに半角空白文字を 2 つ以上続けて書くと動作がおかしくなる。
     77 * `priority` を全て削除すると、ロードマップでの iCalendar 出力に
     78   スタックトレースが含まれ、不正フォーマットになる。
     79 * チケットの概要で 1 文字目の空白文字が削除される。
     80   [http://projects.edgewall.com/trac/ticket/2285 本家チケット 2285 参照][[BR]]
     81   (trac-0.9.1 で対応されましたが、trac-0.9 で作成したチケットでは、
     82   データベース登録時に1文字目の空白文字を削除しているので、この現象は解消されません。)
     83 * マルチバイト文字列の折り返しや切り取りで境界文字が文字化けすることがある。
     84 * 0.9 で作ったプロジェクト環境では、優先度 (priority) のデフォルト値が
     85   0.8.x 以前と異なる。[[BR]]
     86   ([http://projects.edgewall.com/trac/ticket/1861 本家チケット 1861] によると、
     87   今後はこれがデフォルトになるようです)
     88
     89これらのバグは、今後のオリジナルのリリースや、 Trac-Ja のリリースで解消されるかもしれませんが、
     90現状では修正されていません。
     91
    3992
    4093----
    41 参考: TracTermsJa -- 対訳用語集
     94See also: TracTermsJa -- 対訳用語集