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Tracインストールガイド
Table of Contents
Webベースのプロジェクト管理ツールTracはサーバサイドのCGIもしくはスタンドアローンのプログラムとして実装されています。TracはPython で記述されており、 組み込みデータベースとしてSQLite を使用します。HTMLレンダリングにはClearsilver テンプレートシステムを使用します。
インストール要件
ソフトウエア要件:
- Python, version 2.1以上 (2.3以上 推奨).
- RPMベースのシステムではpython-devel とpython-xml パッケージも必要になります。
- Subversion, version 1.0以上 (1.1以上 推奨)
- Subversion Python bindings (警告: Tracは PySVN パッケージ ではなく Subversion distributionに含まれるSWIG bindingsを使用します!)
- SQLite, version 2.8.x または 3.0.x
- PySQLite, version 0.5以上1.1.0未満 (SQLite 2.8.xの場合), version 1.1.1以上 (SQLite 3.0.xの場合)
- Clearsilver, version 0.9.3 以上
- docutils, version 0.3.3以上 (??)
- CGI が動作するWebサーバ(検証環境はApache )
オプショナル パッケージ
- mod_python (TracModPython 参照)
Tracのインストール
多くのPythonプログラムと同様、ソースディレクトリの一番上で次のコマンドを実行してTracのpythonモジュールをインストールしてください:
$ python ./setup.py install
この手順は、Pythonソースコードをバイトコンパイルして、Pythonの site-packages
ディレクトリにインストールします。
また、ディレクトリ cgi-bin
, template
, htdocs
, wiki-default
は、$prefix/share/trac/ディレクトリにすべてコピーされます。
さらに、このスクリプトではコマンドラインツールのtrac-admin をインストールします。
trac-admin ツールは プロジェクト環境の生成やメンテナンスに使用する、Tracの中枢コマンドです。
Note: この操作にはrootもしくは同等の権限が必要です。
特定のプラットホームへのTracのインストールについての詳細は、TracInstallPlatforms ページ(main project ウェブサイトの)を参照してください。
上級ユーザ
Tracを上記以外の場所にインストールしたい場合や、その他の高度なインストールオプションを見たい場合は次のコマンドを実行してください:
$ python ./setup.py --help
プロジェクト環境の作成
Trac EnvironmentはTracがwikiページ、チケット、レポート、設定などのような 情報を保存するバックエンドストレージフォーマットです。 Trac EnvironmentはSQLiteデータベース、人間が読むことができるconfigurationファイル、 ログファイルおよび添付ファイルを含むディレクトリで構成されます。
trac-adminを使用して、新しいTrac environmentを作成します。:
$ trac-admin /path/to/projectenv initenv
trac-admin は、Subversionリポジトリがどこに位置しているか、Tracのテンプレート ディレクトリがどこにあるのかを、あなたに確認します。(通常のインストールの場合はデフォルト値にしておくのがよいでしょう。)
Note: Webサーバの起動ユーザには、このenvironmentディレクトリ、およびその配下のすべてのファイルに対する 書き込みパーミッションが必要です。 適当なパーミッションを設定しておくのを忘れないようにしてください。
Subversion リポジトリのファイルについても (FSFS Subversion バックエンドを使用している場合を除き、) 適切なパーミッションを付与することが必要です。
Apacheの設定
"trac/cgi-bin/trac.cgi
" をWebサーバの/cgi-bin/
ディレクトリにコピー(またはシンボリックリンク)してアクセスできるようにしてください。または、"trac/cgi-bin/
"ディレクトリを直接使用するようApacheを設定してください。(どちらでも好きな方法で構いません。)
最後にApacheの設定を編集し、以下に示すような設定を追加してください。(ファイル名などはインストールにあわせて変更してください。)
Alias /trac/ "/usr/share/trac/htdocs/" #or where you installed the trac htdocs #You have to allow people to read the files in htdocs <Directory "/usr/share/trac/htdocs"> Options Indexes MultiViews AllowOverride None Order allow,deny Allow from all </Directory> # Trac need to know where the database is located <Location "/cgi-bin/trac.cgi"> SetEnv TRAC_ENV "/path/to/projectenv" </Location> # You need this to allow users to authenticate # trac.htpasswd can be created with # cmd 'htpasswd -c trac.htpasswd' (UNIX) # do 'man htpasswd' to see all the options <Location "/cgi-bin/trac.cgi/login"> AuthType Basic AuthName "trac" AuthUserFile /somewhere/trac.htpasswd Require valid-user </Location>
Note: もしもApacheが Set'Env に関してエラーを返す場合はmod_envのロードモジュールがコメントアウトされていることを確認してください(Apache 1.3)。
Note: 新しいプロジェクト環境を作成する時、trac-admin
はあなたのプロジェクト用にカスタマイズされた設定の抜粋を表示します。
Note: Apache suEXEC 機能を使用している場合はプロジェクトウェブサイトのApacheSuexec を参照してください。
Tracを使おう
おめでとうございます''' これで次のディレクトリにてあなたのTracが動いているはずです。
http://<yourhostname>/cgi-bin/trac.cgi
subversionリポジトリをブラウズしたり、チケットを作成したり、 タイムラインを見るなど、Tracの全機能が使えるはずです。
但し、デフォルトではanonymousユーザ (HTTP認証を通らないユーザ) はTracの全機能のうち限られた一部にしかアクセスできないことは覚えておいてください。
Note:長い醜いURLを使いたくない場合は、Apache configを変更すれば“かわいく”すっきりさせることができます。詳しくはprojectウェブサイトのTracPrettyUrlsを参照してください。
登録したユーザに追加の権限を与える方法は TracPermissions (wikiのページ) に記載されています。続けてお読みください。
さらなるユーザドキュメンテーションに関しては、 TracGuide を見てください。
では楽しんで''
参考: TracGuide, TracUpgrade, TracPermissions, TracInstallPlatforms, TracModPython